当研究室は、セルロースの個性を新たに開拓する基礎・応用研究を推進しています。 環境問題や石油化学資源を取り巻く厳しい情勢など社会課題の克服に向けて、未来のユーザー体験を意識した「価値を生み出す」エンジニアリング研究を目指しています。 セルロースでどのような新価値が提供できるか、科学的側面からのブランディング向上を研究動機にして、日々挑戦しています。 学生さんへ。 研究は、我々が感じているワクワク感をサイエンスの言語で具現化する“artistic”なプロセスと言えます。 日々の細かい作業を行いながら、その先にある未知へのワクワクを一緒に実現しませんか?
セルロースやキチンのナノファイバーはバイオマス原料を微細化(解繊処理)して製造するため、処理の程度に応じて異なる形態のファイバーが生じます。それらのファイバーを材料として特徴づけ、また上手く活用するには、形態や構造を評価する技術が不可欠となります。当研究室では、新たな光学指標に基づきファイバーの構造評価を行う技術開発(コトづくり研究)を行っています。新たに識別されたファイバーが新たなモノづくりに繋がるよう、ナノ構造の見える化に挑戦しています。
極細のバイオナノファイバーは大きな比表面積を持ち、表面の化学組成がその性質を特徴づけます。そのため、表面の化学組成を設計・制御することで物性デザインが可能です。同時に多彩な材料活用に向けて、ナノファイバーの集積構造を制御し、熱特性・光特性・力学特性・加工特性など巨視的な諸物性と関連づけることが重要です。当研究室では、ナノファイバーのミクロな化学組成とマクロの物性を一貫して設計・評価し、バイオナノファイバー材料の新しい活用性を切り開きます。
電子機器が発達するにつれて発熱密度が増加し、放熱対策がますます重要となります。当研究室では、バイオナノファイバーとカーボンファイバー等との高度複合化により、熱を自在に拡散・放熱する熱対策部材の開発を行っています。3Dパターニング技術によるファイバーの構造化やレーザーによる切り紙加工など、各種技術を駆使してユニークな放熱機構の開拓を進めており、新しい発想に基づく巨視的熱マネジメント技術の提案に挑戦しています。